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京都大学人文科学研究所 共同研究班
Institute for Research in Humanities, Kyoto University
現代/世界とは何か?―人文学の視点から
What is Modern/World? ― research from the Perspective of Humanities
◆期日:2017年6月24日(土)15時~◆
◆京都大学人文科学研究所本館3階 セミナー室4
◆報告:野村真理
◆タイトル:ウィーンのユダヤ人社会の消滅――ホロコーストとゲマインデ
【概要】
ウィーンのユダヤ人について、日本では文化史的関心にもとづく研究は数多くある一方、
ユダヤ人社会がたどった歴史に関する実証的研究は、それほど多くはありません。
報告では、1938年3月のナチ・ドイツへのオーストリア合邦後、ウィーンのユダヤ人社会が消滅するまでの過程をたどります。
そのさい、ハンナ・アーレントの『エルサレムのアイヒマン』(1963年)における「ユダヤ評議会」批判を念頭におき、報告の中心は、ナチのユダヤ人移住=追放政策ならびに移送政策に対するウィーンのユダヤ・ゲマイン
デ幹部の協力(コラボ)問題におかれます。
報告は、下記の二本の拙稿をもとにしています。
・野村真理「ナチ支配下ウィーンのユダヤ人移住におけるウィーン・モデルとゲマインデ」
『ユダヤ・イスラエル研究』第28号、2014年所収。
・野村真理「正義と不正義の境界――ナチ支配下ウィーンのユダヤ・ゲマインデ」
赤尾光春・向井直己編『ユダヤ人と自治』岩波書店、2017年所収。
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