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記:10月7日(金) 14時~
場所:京都大学人文科学研究所本館1階 セミナー室1
報告:小野容照
タイトル:朝鮮半島の「現代」と大韓民国臨時政府

 


【概要】
 近年、韓国では現代史が韓国史の教科書の叙述の争点のひとつになっている。
 具体的には現代史の起点を解放・分断に求めるか、大韓民国の建国に求めるかで、大
きな論争になっている。
 こうした状況を踏まえ、本報告では韓国で近現代史研究がどのように展開されてきた
かを概観する。そして、大韓民国臨時政府の成立過程や近年の認識について分析する。
 現在の大韓民国は1919年に樹立された大韓民国臨時政府の「法統を継承」するものと
定められているため、大韓民国の建国を重視することは臨時政府の独立運動を過小評価
するものであるという批判があり、現代史の描き方の問題と臨時政府の評価の問題が直
結するからである。
 また、報告では「現代」や「現代史」という用語や概念が、植民地時代にどのように
流入し、使われていたのかについても考察してみたい。

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